ソルトウォータフライフィッシング

海の魚をフライで釣る!?




 もう遠い昔、フライフィッシングを始めた頃、



マグロをフライで釣るなんて信じられませんでした。


 学生時代は北里大学の水産学部に在籍し、岩手県の渓流でヤマメやイワナを追って東奔西走していたころでも、渓流が禁漁になると海でアイナメやメバル、ソイなどをフライで釣ろうといろいろと考えたものです。
 そうです。魚の食性に合わせてフライを巻き、魚の射程範囲にどうやって届けて演出するかを考えうのが楽しいのです。

そして東京湾ではフライでシーバスも釣りました。

 しかし世の中には凄いことを考える人もいるものですね。


 そもそもフライは、水面で羽化するカゲロウを捕食するマスを何とかして釣ろうとして考え出されたものです。だからマスを毛鉤で釣るという道理は、釣りをしない人にも簡単に理解できます。

CRW_0069_JFR.jpg

 それと同じ考え方で、ちょっと方向を変えてみると、他の魚でも、


食性と生態を研究すれば


その魚をフライで釣ることが可能


であることは一目瞭然です。




 フライ・イコール・マス釣りという考え方から脱却すれば、対象魚は無限に広がるのです。
 例えば、小魚を追う魚をストリーマータイプのフライで釣ることは誰にでも理解できますね。ワカサギに似せたフライで湖のサクラマスを狙うことがそれに当たります。さらにユスリカを食べるオイカワを極小さなフライ、細いティペットで釣ることは繊細なマス釣りの延長線上にもあるといえます。



6.jpg立ちち込んでじっくり回遊を待つ典型的な湖の釣り。
DSC00861.jpg渓流釣り。コチラも一般的。

 これを海に当てはめるとイワシを追うスズキをイワシに似せたフライ釣るような感じです。

P1100357.jpgチャーターボートでやる東京湾のスズキ釣り。

 またカニを食べる魚をカニフライで釣ることも理解できましょう。ここまでは理解できました。
DSC02112.jpgクロダイはカニフライやエビフライで釣る。

しかし、、、、、


カジキをフライで釣っている人もいます。


この話を聞いたときは、驚いたというか、

「そんな事ができるはずないっしょ。」


と信じませんでした。


 でも地球の裏側では、それを行っていたのです。詳しくは次のコーナーをどうぞ。


 魚の食べものに合わせるという点で最も身近な例では都市近郊のコイのフライフィッシング。パンを撒いて寄せ、パンフライで釣るのが静かなブームです。
 パン撒くくということに抵抗を示す方もいるようですが、これも魚の習性をよく利用した典型的なフライフィッシングですね。


日本の伝統漁法でもあるカツオの一本釣りは、魚の習性を利用した釣りの最たるものでしょう。
 散水、撒き餌をして魚を浮かせ、次々に釣り上げます。我々フライフィッシャーマンが海でカツオや、マグロを釣ろうとする場合、この方法に順ずることになります。散水機のシャワーや泡が干渉している範囲にイワシに似せたフライを泳がせることによって、高速で泳ぎ回っているカツオがフライを目標にダッシュしてくるのです。



カジキは予算的にも、日程的にも難しいものですが、カツオやマグロ、シイラは散水機付きの漁船をチャーターすれば、相模湾でフライフィッシングが楽しめます。東京から日帰りですよ。

本当です。

青木丸 004.jpg巨大シイラとファイト中。20060716青木丸 125.jpgこんなシイラが我が家から日帰りで釣れます。いいでしょ?

20090913青木丸 013.jpg散水機付きのカツオ漁船に乗れば、フライでカツオが釣れます。
toro.jpg釣ったマグロは全部「生」そして近海モノ、美味しいですよ。

こんな釣りやってみたくありませんか?

私たちの釣りクラブ「フィッシュ&フィンズ」では仲間を集めて船をチャーターし、そして群れに当たったら譲り合ってフライで釣りまくっています。

仲間がいないと、

この釣りは楽しめません。

自他共楽

自分も他人もともに楽しいという気配りを持って楽しみましょう。

フィッシングカレッジの釣行会でも、年に3~4回チャーターを行っています。

仲間を集めるのが難しい方は

また各地のフライフィッシングのショップでもお店でチャーターし、お客さんを募っています。そのお店で道具を買い、そのお店のスタッフと釣りに行くのも一つの手ですね。
DSC02537.jpgフィンズの仲間と。

カジキをフライで釣る。

 では究極の魚、カジキをどうやってフライで釣るのでしょうか?
 ティーザーと言うハリなしのルアーや、シイラのハラミを縫い合わせたベイトをトローリングで引っ張ります。
 カジキはそのティーザーに食いつきますがハリがないので掛かりません。逆に食いついたはずのエサが逃げて行くのですから執拗に追いかけてきます。
 カジキをじゃれつかせるようにさせた状態でリールを巻いて引き寄せ、船と魚の間合いを詰めます。
 そして十分なフライの射程内(8~10m)に入ったところでそれを引き上げて、その代わりに大型フライを打ち込むのです。カジキは今まで追いかけていたエサがなくなり、「どこへ行った?」と探しているときにフライが飛んできますから「いた!」とばかりに食いついてくるのです。
 こうやってカジキをフライで釣るという方法を確立させたのです。

 本来のハリ付きベイトなら、ヒットしてしまうはずのカジキの口からティーザーを引き抜いて、

釣らないことから始まります。

 フライで釣ろうという非常にリスクの大きい釣り方です。引き抜いたティーザーを執拗に追いかけてくれればフライにアタックさせるチャンスもありますが、必ず船べりまで追いかけてくれる保証はありません。
 そこまでしてフライで釣ろうという夢が実現となったスゴイ例なのです。この日うほうを考えたコスタリカのクルーはフライフィッシングの天才です。革命家とも言えましょう。
常識を覆すことをしたのです。

しかも現在は

それをお客さんに釣らせるガイドサービスも確立しているから驚きです。


寒バヤ 019.jpgセイルフィッシュを釣るためのけ毛バタキのようなフライと、趣あふれるフライケース。sail.jpgフライでヒットさせたバショウカジキは跳ねまくり、、、。チビリそうなほど興奮ものデス。

しかし
これをやろうとする場合、地球の裏側、コスタリカまで行かなくてはなりません。
コスタリカの太平洋側にはシーズンになるとたくさんのセイルフィッシュ(バショウカジキ)が回遊します。
釣ったカジキはリリースされるということも素晴らしきことです。
航空運賃、チャーター料など費用は掛かりますが、、、、。
いっぺんやってみたい釣りですね。

sjo5[1].jpgこのサイズだからフライロッドで戦えるのかも、、、、。