海外までわざわざ出かけ、時に雨や寒さなど過酷なまでの気象条件の中でキャストを繰り返し、やっと釣れるか釣れないかという魚。
それがスティールヘッドです。一時は絶滅が危惧され幻に近かった魚でしたが、キャッチ&リリースで個体数が増え、以前よりも情報が多くなったので、しっかり狙えば釣れる可能性が十分にある魚になりました。
この魚
一生の思い出になります。
カナダのブリティッシュコロンビア(BC)州には降海型ニジマス、スティールヘッドが遡上する川がたくさんあります。
サケ科魚類が好きな人なら、またそうでなくても自然が好きな人なら、そのどの川へ行っても、雰囲気にのみ込まれて感動的な思いをすることでしょう。
BC州の北西部に人里離れた山奥にバビーンリバーという川があります。この川はスキーナリバーというプリンスルパートへ注ぎ込む川の支流ですが、河口から約400kmの流程を、スティールヘッドが遡上します。
私は1989年から2000年まで、毎年秋になると、そのミステリアスな魚を狙いにカナダへ通いました。
Babine Norlakes Lodge(バビーンノーレイクスロッジ)のHP

撮影・浜口浩一
撮影・浜口浩一
トーキョーズ・バー。小倉聡一さんと私が未開拓ポイントで連発したこと方ついたポイント名。(撮影・赤坂博)
平均サイズ70~80cm。大型は1mを越えるほどの巨大なニジマスと格闘するためです。
このスティールヘッドは乱獲のため、一時は絶滅するのかと危惧されていました。
しかし完全なるキャッチ&リリースルールが徹底され、その遡上数は、年々良くなっています。とはいえ、その数は通常のサケの1/100以下、バビーンリバーに遡上するベニザケとスティールヘッドの遡上数は600:1とさえ言われています。
よくスティールヘッドとはどんな引きをするの?と聞かれます。スティールヘッドがいかに巨大とはいえ、塩焼きサイズのニジマスの引きだけしか知らない人には、なぜこの魚にそんな魅力があるのかわからないのだろうと思います。
「シイラが川にいる感じ」と海釣りをする人には答えます。
しかしすでにシイラ釣りを経験したことのある人には、「自分の力ではいなすことの出来ない想像を絶する引き」と答えます。シイラは船から釣りますが、スティールヘッドは川は立ち込んで釣りますから、自由に動けません。しかし魚は縦横無尽と言うべく川の中を自由に走り回ります。
バンクーバーから国内線で90分。スミザース空港に降り立つと、この景色がある。
私は92年からバビーンリバーに通いました。スティールヘッドは、水温がまだ高い9月中ならドライフライで釣ることができます。想像してください。自分の投げたフライを流しているときに、巨大な魚が水面を流れるフライめがけて浮き上がってくるのです。
大物であればあるほど水面近くへの興味は高いと言われます。
なぜでしょうか?それはもしお会いすることがあったときに直接お話ししましょう。
私の自己記録、107cmはバブルヘッドというドライフライで釣りました。フライを目で追っているときに見たその光景は、今でも鮮明に脳裏に焼き付いています。丸太棒が浮き上がってきたみたいでした。そしてガバッ!
ロッドはGルーミス、リールはマーキスサーモンⅡ。ヴィック・スリックにて(撮影トッド・ストックナー)
スティールヘッドへの思い出で、1年間幸せに過ごせたと仲間たちが異口同音に言いました。翌年の秋が楽しみで仕方がないというハイな状態が続いたのです。
バビーン通いをしていない現在でも、あの10年間の思い出で十分幸せですし、行ったことのある方とお話をしているときには昨年行ったばかりかと勘違いするほど強烈なイメージで楽しい話をすることができるのです。
それはアラスカへ行って「キングサーモンの○○ポンドを釣った。」と自慢するタイプの方々とのお話とはまったく違う内容のものです。
バビーンとの出会いは新婚旅行でした。その時期はスティールヘッドの遡上時期ではなかったため、家内とネイティブなニジマスを釣りました。そのときからお世話になったバビーンノーレイクスロッジのオーナー、ピアス&アニータ・クレッグ夫妻にも感謝しています。
彼らも一度来日し、バビーン仲間と釣りをしたり(なんと加賀フィッシングエリアで)、我が家にも来てくれました。
すべての人の思い出が、
この川が私たちの心の中を流れています。

地球の裏側まで出かけた記憶はいつまでも。
アラスカに魅せられた巨匠・故開高健は、その出演映画「河は眠らない」の中で「毎日さんまを食べて、お金を節約して行きなさい。その思い出は何万回とあなたの心に蘇るのだから渡航費は決して高くない。」と言いました。
この話は本当です。
付け加えるなら、心に蘇るだけでなく、いつでもその川の思い出が、私たちの心の中を流れているということでしょうか。
ですから日本の川で、愚かな河川改修工事を見た時も、「ここは日本だから。」と納得できます。
川をいじるとき、魚道だけを改修しても意味がありません。魚道は魚が上下流へ行き来できなければ意味がないのです。見かけの魚道はあっても機能していなもの、あるいは機能しなくなってしまった魚道がどれだけ日本の川にあることでしょう。
バビーンリバーへは、プリンスルパートから、堰堤のないスキーナリバー本流を通じて400kmもスティールヘッドが上って来るのです。想像できますか?
身長140cmという小柄な小平薫さん。彼女にとってスティールヘッドは心の支えだとか、、。常にチャレンジ精神をもたらしてくれる魚だと。
ステールヘッドを釣るために
フライフィッシングで釣るために悩みぬき、楽しい毎日を過ごしましょう。
なぜスティールヘッドを釣るのにわざわざ難しいと言われているフライフィッシングを駆使するのでしょう?
それはフライフィッシングが面白いからの一言に尽きます。
約20年前、スティールヘッドの情報が日本にはほとんどなかったころ、専門誌の記事に目を光らせ、少しの情報に多くの人が興味を示し、すがりつきました。
50年前にはスティールヘッドがフライで釣れることは知られていなかったそうです。ですからそれまではスプーンで釣ったり、ウキ釣りをしていたそうです。
バビーンノーレイクスロッジには、かのビリー・ペイト御大がデッカいスティールヘッドをスプーンで釣った写真が飾ってあります。
そして30年ほど前からフライフィッシングが本格的に始まり、それは「チャレンジ」と言われていました。
サイエンティフィックアングラーズ社のフライフィッシングビデオでは、数多くのフライフィッシングを紹介していますが、スティールヘッドはチャレンジとしてマスタリーシリーズに入っていたのは懐かしい記憶です。
またそれまでドライフライにスティールが出てくるなんて最初はだれが信じたでしょう。
マスタリービデオの4本あるスティールヘッドのビデオのうちなんとその3本に出演している有名なアングラー、ラニー・ウォーラーに話を聞きました。
彼の知るところでは、以前はすべてシンキングラインで川底にフライを沈めて釣りをしていたそうです。
ある時、スティールヘッドをフライで釣ろうと新しいフライに変えて投げた人がいました。そのフライは最初は乾いているので水面に浮いているわけですが、それにスティールヘッドが食いついてきたそうです。それは偶然でした。しかしその日、あまりにも乾燥して浮いたフライに出ることが多くあったそうで、試しにフローティングラインでやったらよく釣れることが分かり、それとほぼ同時にドライフライの釣りが始まったそうです。
もちろんバビーンリバーでもスティールヘッドはドライフライによく出てきます。浮きあがって食いつくシーンは強烈の一言に尽きます。それも大型が掛かるのでたまりません、、、。
沈めて釣るか、表層を釣るか、水面を釣るか?多いに悩んでください。
スティールヘッドフィッシングに興味のある方は、私が直接お話ししましょうか?止まりませんよ(笑) 海洋大のフィッシングカレッジに来ていただければお話できますよね。ここだと時間が少なすぎるかもしれませんね。
写真は多いほどいいです。だから一人で行くよりは写真を撮ってくれる仲間と行きましょう(撮影・浜口浩一)
タックル
今では当たり前になった、スペイ、スカジットのツーハンドロッドは最初は使われていませんでしたが、日本ではすでにサクラマス狙い等で、ダブルハンドと呼ばれて使い始めていましたので、私たちはごく当たり前にバビーンリバーにも持ち込んで使っていました。
ほとんどはオーバーヘッドキャストでしたが、今ほど完成されていない、いい加減なロールキャスト、スペイ、そしてジャンピングロールキャスト(タッチ&ゴーのスペイキャスト)も行ってバックスペースのない場所をカバーしていたのです。
最初は「この川でツーハンドは必要ない。そんな長いロッドに頼って釣りをしてはいかん。」とピアスは笑ってましたけどね。そのころピアスたちガイドが使っていたシングルハンドのロッドはほとんどセージでした
そして今当たり前になったツーハンドは スペイの7~8番にスカジットライン550グレインぐらいを装着して釣るのが今の主流だそうです。
人気のあるロッドはGルーミスのドレッジャー。Gルーミスのインストラクターが、ピアス・クレッグのロッジに来て教えたそうでみんなが右へならえしてしまったそうです。(笑)ものに頼りがちな方々はみんなドレッジャーです。日本円で12万円するロッドをスティールヘッドのために、1本どころか何本も買っちゃうんですから大したものです。
ピアス・クレッグがドレッジャーで釣った40インチ(撮影・ピアス)
その昔、カプラス神話があったころに似ているような、、、。
こんなロッドやリールを使っていました。
シングルハンドに適用されていたAFTMA規格が、スペイ用ツーハンドになると適用されないので、ラインの選び方が難しいですね。ここでは私が使っていたタックルの紹介ですが、すべてAFTMA規格で解説します。
・ツーハンド(13~15フィート)
アルトモアサーモンの15フィート10番(ダイワ)
オスプレイ14フィート9~10番(ダイワ)
カプラスグリルス14,6フィート10番(サワダ)
カプラスサーモンパー13フィート9番(サワダ)
アルトモアS1310 13フィート9番(ダイワ)
IMX FR1810 15フィート10番(Gルーミス)
・ツーハンド用リール
ビッグゲーム3N(エイベル)
ビッグゲーム3(エイベル)
LP3,5(ラムソン)
マーキスサーモンⅡ(ハーディー)
・シングルハンド(9~10フィート)
アルトモアハリー969 9フィート半9番(ダイワ)
アルトモアS909 9フィート9番(ダイワ)
RPL810 10フィート8番 (セージ)
HLSバビーン 10フィート8番(オービス)
スペースシューターSS9108F(サワダ)
・シングルハンドリール
ビッグゲーム2(エイベル)
ビッグゲーム3N(エイベル)
スーパー8(エイベル)
スティールヘッダー(サワダ)
アルトモアX300D(ダイワ)
これはシングルハンドロッドで釣れたオス。
・ライン
フローティングはほとんどウエイトフォワード。スペイのみダブルテーパーでした。
シンキングは最初はシンクティップ10~13フィートのタイプ4や、シューティングヘッドタイプⅢなどを使っていましたが、その後ティーニーT200、T300や、コートランドQD225や325などハイスピードシンキングのショートヘッドを多用するようになりました。これらのラインを今でもたくさん持ってます。
今なら各社のスカジットラインや、ル-プのアンダーハンドキャスト用の(オプティなど)を使えば簡単にキャストできると思います。でも行くならしっかりと練習して行ってくださいね。
私は今、ロールキャストが得意ですが、バビーンリバーで釣りたいがために特訓した賜物だと信じています。
フライの選び方

悩むところですね。フライセレクション。でもこれが一番楽しいことでもあります。
まずフックですがサーモンフックのやや太いものを使います。なぜなら魚がデカくてよく引くからです。
愛用したのはTMC700と7999です。シャープなハリ先が特徴です。
ドライ用細軸の7989は掛かりどころが悪いと、伸びたので使うのを止めました。
ドライでも上記のフックを使います。カナダ人もアメリカ人もみんなTMCを使っていたので私たちのセレクトは間違いなかったでしょう。
バックキャストで後ろにぶつけて知らないうちにフックが折れていたり、あるいは傷ついていて、フッキングと同時に折れたりしたこともあります。今はロールキャストをするためオーバーヘッドキャストをほとんどしませんから、その心配はほぼありません。
で、パターンは?
パターンブックを見ると数限りないスティールヘッドフライがあります。これはどういう意味でしょうか?
つまりフライはなんでもいいってことです。
イワシを食べているマグロを釣ったり、ユスリカを食べているシビアなヤマメを釣る時はマッチザベイトとはマッチザハッチと言いますが、スティールヘッドフィッシングはマッチザなんとかっていうスタイルではありません。アトラクターウエットフライです。
早い話、放流マスをマラブーなど派手派手のフライで釣ったり、逆にブラックやオリーブなど地味なフライで釣ったりしますよね。あの感じです。
大切なのはフライパターンよりアプローチなのですから。そして探り続けることですから、、、。
でも気になります。
有名どころは、、、、、。
ウエットフライなら

グリーンバットスカンク
スティールヘッドがいろいろな色に反応する時、赤、白、黒、緑、シルバーのどれかに反応すればこのフライを追います。と言いますが本当でしょうか?

シルバーヒルトン
超有名なしかもめちゃシンプルなパターン。下流にシルバーヒルトンロッジと言うスティールヘッドロッジもあるほどです。小さく巻くと日本でヤマメやニジマスも釣れます。

シグナルライト
ブルーブルースもそうですが、マラブーウイングのフライはよく釣れます。蛍光グリーンとピンクのフロスの輝きがいいという説も。

ディーンリバーランタン
ボディがオレンジに光るのでよく釣れます。ディーンリバーへよく行くという二人組のアメリカ人がバビーンに持ち込み、そのスーパー威力を見せてくれました。

ウーリーバガー
万能フライです。ブラックも、パープルもいいです。

ブルーブルース。多くの方がこのフライの存在によって、最初のスティールヘッドを手にしました。

ポーラーセッジ(奥山オリジナル)
このフライはスペイ風でかつこんなおおきにトビケラはいませんが、ストンフライで釣れるというので、もっとルドターキーウイングの下にポーラーベアヘアを入れて光るようにアレンジしました。105cmをグリースラインで釣りましたよ。
そしてクラシックサーモンフライをヘアウイングで巻いたパターンも使いました。


有名なグリーンバットスカンク(Green butt Skunk)左写真はアップアイに巻いたものとダウンアイとの比較。右はスカンク(上)との比較。

ジェネラルプラクティショナー(上)とプラクティショナー・ブラック。エビを模したパターンと言われていますが、ならば下は黒こげになったエビ(?・笑)


ゾンカーもパープルゾンカーとBGゾンカー(ブラック&ゴールド)が効きます。両方ともキールタイプにして根掛かりを防いでいます。
これらのフライ、カラーは、黒系、紫系、オレンジ系です。

ローウォーターパターンと呼ばれるデカイハリに小さく巻いたパターンも時に有効です。ドライフライにボイルがあって、そこのスティールがいると分かっているときに使います。写真はガイドのトッド・ストックナーからもらったフライです。
そして必殺は、、、、。

グローバグ (エッグフライ)です。これは最強のフライです。
なぜなら、、、、。
スティールヘッドが海に下る前、つまり川にいるニジマスだったころ、サーモンの卵を大量に食べていたからです。
転がすだけでなく、水面すれすれをスイングさせても食いついてきますから、、、。よっぽど固執するのでしょう。 これだけがマッチザベイトでしょうか??
エッグフライで釣れちゃうところが、唯一スティールヘッドの情けないところだと私は感じています。(笑)
ところで大物を釣ったらその記念のフライは写真とともに飾りたいものです。しかしグローバグではとても飾れませんね、、、、。オレンジ色の毛玉ですから。
バビーンスペシャルというツーエッグのパターンもありますが、単なるグローバグのほうがよく釣れます。
そして今、一番のホットなフライは
イントルーダー です。
ピンク、ブラック、そしてパープルがやはりいいらしいです。サドルのヒラヒラ感がとってもいいのだとか。
これはタコベイトみたいなフライです。イントルーダーとは侵入者という意味で、重くて大きいフライです。これを投げるためにはスカジットスペイシステムじゃないと危ないです。エド・ワード氏はスカジットマスターというDVDの中で「狂気のフライ」と呼んでいます。
イントルーダーが活躍するのは底すれすれを流す時です。目の前にデカイフライが自分のテリトリーを侵すようにやってきたら、、、。まるでルアーみたいですね。これも飾るにはちょっと、、、。
以前は超ロングのゾンカー、イールフライが流行りましたが、今はこっちだそうです。しかし相変わらずグリーンバットスカンク、ゾンカーは釣れるそうです。

私は95年に今は亡き、ミスターバブルヘッドと呼ばれたヴィック・ランポー爺さんからイントルーダー(もどき)をいただきました。しかし当時はその名前はありませんでした。
究極の釣りを求める貴方は
ドライフライで


バブルヘッド(ヴィック・ランポー作)
92年に撮影した「究極のスティールヘッドに挑む」で日本に初めて紹介されたスティールヘッド用ドライフライ。頭の扇で泡を出しながら水面をスイングすると、ガバッと激しく食いついてきます。

ボーマー(ボンバーと発音する日本人も多い)
上はスティールヘッド用、下はアトランティックサーモン用と言われていますが、どちらもOK。リッフルヒッチをするとルアーのペンシルベイトのように水面を滑走します。

ウォーラー・ウエイカー(ラニー・ウォーラー作)
サイエンティフィックアングラーのマスタリービデオで、その威力が有名となったフライ。これはsりるバーヒルトンロッジで一緒に釣りをしたときに本人に巻いてもらったものデス。
上から見るとこんな感じです。

バークレイマウス (Bulkly Mouse)
正式な発音はボルクリィマウスって感じですが、バークレイって日本人は発音しちゃいます。
スミザースの郊外を流れるボルクレィリバーのスティールヘッドガイド、コリン・シャドラックのオリジナル。
スティールはドライフライが一番釣れる、と教えてくれた人でもあります。
ゆっくり、パクッと口を開けてスティールヘッドが食いつきます。
これらのフライはみんなバスバグみたいです。他にもフォーム素材を使ったフライでも釣れると思います。
例えばチェルノブイリアントのパターンでTMC700にタイイングするとか、、、。
ラインが流れに引かれてフライも一緒にスイングし、水面をツツツツーッと滑るというに動く、これをウエイキングと言いますが、そのフライにドバッ、ガボッ、ジュバッなどなど派手に言えばきりがない表現法が似合う強烈なアタックで食べるときもあれば、頭をスッと出してヤマメがミッジを食べるようなライズで食いつくシーンはどちらも興奮ものです。
スティールヘッドがフライに食いつくシーンが見えるのです。
この時アワセてはいけません。(本当!)
魚が口を閉じて水底に戻り、ラインの重みでフライが引かれ、魚の口にフックが触れた瞬間にグーンと重みが伝わってきます。それから「よいしょ。」とロッドを立てればいいのです。
そのあとは夢のようなバトル。皆さんでご自由にどうぞ。想像してください。時に80cmを超える魚と、1本のフライラインで繋がっているのですよ。叫ぶもよし、もだえるもよし。エッチな想像をするよりも、こっちのほうがよっぽど震えるという友人もいたほどです。(私もか?)
何回もアタックして食いつかない場合。フライをウエットに交換したり、ナチュラルドリフト(グリースラインメソッド)などを行って食いつかせてしまうという努力も必要です。グリースラインに関しては別途調べて勉強してください。ここで書くにはあまりにも深すぎます。
ウォーラーウエイカーで釣った95cmのオス。場所はトーキョーズバー。
スイングするフライに5回食いつこうとして私を興奮させ、最後の最後でロッドに重みが伝わり、至福させてくれた1尾。ロッドはオスプレイ14フィート。
で、何をやっても食いつかないで、またドライに変えて、ステップダウンをしようとしたその1投目で、
バシューン!
ということもありました。
女心とスティールヘッド、
本当にミステリアスな生き物です。スティールってやつは。
オプションはルアーフィッシング
まる1日フライを振って、疲れて帰ってきたあとはロッジの前でオプションのチョイ釣りがあります。
シヌークサーモン(マスノスケ)
コーホサーモン(ギンザケ)
ピンクサーモン(カラフトマス)
ブルチャー(オショロコマの仲間)
などが「え、こんなに簡単に?」とほぼ日常的に釣れちゃいます。
たまにはデッカいスティールヘッドも。
サンダル履きで釣った写真がありますね。あれは嘘ではないんです。ウエイダーを履いてましたが90cmという「なんでフライに掛かってくれなかったの?」と思うサイズもロッジ前(イーナーズプール)で釣れました。
ルアータックル
ロッド 折れなければなんでも良い
リール 壊れなければなんでも良い
ライン 12ポンド以上ぐらいで切れなければなんでも良い。
ルアー 12g以上の重さのスプーン、なんでも良い。
フック シングルフックバーブレス1本のみ。(がまかつオクトパスフック1/0がお勧め)
以上のようにバビーンリバーではルアーは何でもよくて、釣れるものですから、まじめなルアーマンが聞いたら怒るかもしれませんが、ここでのスプーンは「ガキの遊び」みたいに簡単でした。(2009年もそうだったそうです)
そういえばロッジのスタッフの女性や、ピアスの息子が小さいころ、ここでスプーンで釣りまくっていました。
そんな簡単なルアーですが、私の自慢はサンダルでスティールヘッドを釣ったこと。私はサンダルスティールヘッダーなのです。

悠々として急げ
いつかまたきっとバビーンリバーで釣りをしたいと思ってます。 子供たちが巣立ったのち、家内と出かけましょうか?
新婚旅行で行った場所ですから、、、。それまで家内と一緒にいられればいいですが(笑)
あるいは子供たちがニートになっちゃったりして、、、。
子供が巣立ったときに離婚なんてケース、少なくないそうです。私も自由気ままに釣りをして生活しましたから、その時に見下り半を突きつけられる恐怖もなくはありません。
今、仲間たちでバビーンに行き続けている羨ましい人たちは、み~んな独身。
家族持ち行っているのはお金をためて4年に一回という人。渡航費用が高いのでそんなもんです。
これまでの誘惑のような記事や写真を見て、きっとあなたもいつか行きたいと思い始めていることでしょう。
でも
いつかと、お化けは出たことない。
世界中にある大自然の中で「過去より良くなっている場所」はおそらくないでしょう。アル・ゴア氏の「不都合な真実」という環境映画でも訴えていますね。地球規模の変化を、そして変化させているのは人間だということを。
ですから、、、、。サケ科魚類に興味のある若者は、できるだけ早く決心して行ったほうがいいです。
人生は長いようでそんなに長くないです。
開高巨匠のアドバイスどうり、
「悠々として急げ」です。
サケ科魚類の本場、アラスカ、カナダ、、、。できれば北米大陸をお勧めします。
そのどの川へ行っても、日本の最高の川よりも遥かにいい川であることは間違いないです。そして気分を高めてくれます。
スティールヘッドは私たちを生意気にしてしまいます。これにはご注意を。たかが何匹かのスティールヘッドを釣った程度の経験でたいそうなことを言う人、自分は特別だと勘違いする人、現地で得た曖昧な情報で偉そうなことを言う人など、病気的な(熱狂とも言いますが)フライフィッシャーがを作り出してしまいます。
私もそうでした(笑)
しかしそれほど現地の魚や自然は素晴らしいのです。
もう一度言います、、、、、
悠々として急げ。
コーナーポケットにて。バブルヘッドに出た魚を、フライをひっかえとっかえて最後はグリースラインでヒット。ロッドはGrルーミスのIMX。当時のガイド、トッド・ストックナー氏が駆け付けてくれてミノルタの黄色い防水カメラ(ネガフィルム)で撮ってくれたプリントをスキャンしたもの。それなりに味があって気に入っています。あなたもぜひこんな写真を撮ってもらったらいかがでしょう?

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