ファミリーフィッシング
多摩川周辺のコイ釣り
瀬の中でもヒットする。ここのコイはサケ科か?(笑)
ネット係専門の次男。
西山徹さんが教えてくれた。
1988年の暮れ。故、西山徹さんから「奥山クン、来年の初釣りは多摩川でコイ釣りをしようよ。」と誘われました。
私は「え、コイですか?」と怪訝に答えたのを覚えています。コイはネリエサで釣る退屈な釣りだと思っていましたから。
しかし西山さんは「今までの常識と違うから、フライで釣るんだぜ。6番のタックルを持っておいでよ。」
そして1989年1月2日、西山さんは私を調布の白糸台周辺に案内してくれた。現在の稲城大橋のちょっと下流ですが、その当時、橋はありませんでした。
そこではコイが川底をつついたり、水面にパクパクして浮いている何かを捕食していました。
「こんなにいるの?」と驚きました。
西山さんはニヤッと笑い、「な、すごいだろ?」とそしてこれをドライフライで釣るんだよ。と教えてくれたのです。
私は釣り方がわからなかったので、まずは師匠の釣るのを見ていました。
フライはエルクヘアカディス。上流から、斜め下流にキャストし、フライ先行で流していきます。
何回かするとコイがパクッとそのフライを吸い込みました。
バシッとアワセが決まり、バシャっとその場で水しぶきをあげ、そのコイは走り始め、キュイーンと(当時はそう聞こえた)リールを唸らせ(逆転している)、バッキングラインまで引き出して走ったのです。
驚かないわけがありません。淡水魚でバッキングラインを引き出していくなんて、私の常識ではアリエネーって感じでした。魚が掛ったらフライラインは手で手繰るものだと思っていたからです。
浅瀬に引き寄せられたそのコイは55cm。
しかし巨大に見えました。今ではもっと大きなコイも釣れますが、当時はそれで十分大物だったのです。
度肝を抜かれたって言うことを痛感しました。
しかもその日、私は初挑戦でボウズ。翌週から多摩川通いが始まりました。
今でも、多摩川でコイを釣るたびに西山さんを思い出します。
家族で行くもっとも手軽な大物釣り。
長男の魚を次男がすくう我が家の仲好しフィッシング
あれから20年近くたって、多摩川のコイ、都市近郊のコイの生態が理解できました。人間の生活と密着しているコイの特殊な生態なのです。
西山さん以外にも凄い人が出てきて、多摩川のコイをフライで釣りまくっている人は多くいます。藤田克昌さんがその代表的な人です。
氏の著書「都会のコイはフライで釣れ!」(つり人社刊)には多摩川の情報が、コイの生態がきちんと書かれています。
また藤田さんの「フライでコイを釣るというホームページは出版後の活動のすべてを記してあり、なかなか見ごたえがあります。(結構マニアックですが)
私がここでコイ釣りの解説をするよりも氏のホームページをご覧になった方がいいでしょう。
私たちは今、家族でコイ釣りを楽しんでいます。パンをイミテートしたフライなら釣りやすいと思います。
子供たちが小さかった頃は、フライだけでなく、パンを餌にして釣りました。それはそれは簡単な釣りです。ちょっと釣りをやっている人なら本当に簡単です。本物のパンをハリに付けて流すのですから、コイがいれば間違いなく釣れます。まさしく「ガキの遊び」のように釣れるのです。
ですから普通の釣り師がまじめにパン釣りをやってはいけません(笑)。あくまで子供(未成年ぐらいまでかなあ)の領域としてそっとしてあげましょう。
毎年正月、初釣りとしてキャスティング練習も兼ね、支流の浅川へ行くのですが、長男が小学4年のときには、第一投目で釣ったこともあります。
また次男はと言えば長男の掛けた魚をネットですくうのが大好きで、「獲る」という満足度も感じているみたいです。
今は長男、次男ともに出来るだけフライで狙うようになくなりました。投げ方が上手でなくてもコイが寄ってくるまでじっと待つ釣り方も覚えました。
家内もフライでJGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)公認の日本記録も釣りあげました。ただ釣りまくるだけでなく、記録認定され、イヤーブックという釣りのギネスブックみたいな本に名前が載るというのもいいものですね。
家族でフライフィッシング
2ポンドティペット(1kgテスト)で釣った4,4kgのコイ。太りすぎか?(笑)
コイのフライはこんなパンフライ。
コイはほとんど殺していません。リリースしています。正直に言いまして、1尾だけ扱いが悪く、死んじゃったので持ち帰って食べようと試みましたが、臭かったので辞めました。
とにかくフライで大物を釣ったことがない人はコイを釣って練習したらいいと思います。フライ先行できちんと流さなくては釣れませんので、ヤマメのライズを釣るシビアな釣りの練習にもなりますし、リールを逆転させて釣る、ビッグゲームにも対応できるようになります。
パクパクやるがなかなか食いつかない
コイ釣りタックル
ロッド 9フィート前後の6番か7番
リール ドラグ付きのもの
ライン WFかSTのフローティング。
リーダー 0X9フィート
ティペット フロロカーボンの1,5号前後
リーダー&ティペットで3,5m~4mぐらい。
フライ 上記のフライ。これ以外にもいろいろと試してね。
東京湾から多摩川にマルタが遡上

近年は東京湾からの遡上マルタも楽しんでます。50cmオーバーのウグイの大物みたいなヤツがフライやルアーに掛かります。
バシャバシャの産卵するその様はミニチュアサーモン、日彼は突っ走り、スティールヘッドみたいです。
ちなみにウグイとマルタは全く別の魚です。マルタは東京湾以北の外洋に面してない入江に生息する魚で、川に滞在しません。河川には産卵のためだけに遡上します。孵化後は短期間で海へ下ります。
婚姻色の黒バンドはマルタが1本、ウグイは2本、レッドバンドはマルタが1本、ウグイは3本です。
そして東京湾に下って大型化したウグイも多摩川に遡上します。
多摩川って意外にスゴイ川なのです。



マルタのシーズンは3月上旬から始まり、5月の連休明けまで続きます。初期は大型が多く、晩期は小型が多いと言われています。
下流は調布堰の下の汽水域から上流は二ヶ領上河原の堰の下まで遡ってきます。私たちは電車で行きやすい登戸周辺か、二子玉川周辺へよく行きます。
コイはいつ行っても釣れますが、マルタはシーズンを外すと釣れません。たった2カ月です。



マルタの舞




マルタ釣りタックル
さまざまな意見があり、名人の言うことはみんな違うので「コレ」、という決め手はありません。
川で出会ったフライの名人の中には「あんたのそんな仕掛けじゃ釣れないよ!」と教えてくれる人もいましたが、私たちはこの仕掛けで釣っています。
そんなの釣ったうちに入らん、と言わないでくださいね。
1日何匹釣って幸せになるかは人によって違うのです。

フライタックル
ロッド:9フィート以上 6~8番
あるいは13フィートぐらいのライトツーハンド
リール:ドラグが付いているリールでなくても対応できます。
ライン:フローティング
シンクティップまたはフローティング+シンキングのポリリーダー5フィート。
リーダー:9フィート2X
ティペット:フロロカーボン10ポンド(2,5号) 50cmぐらい。
フライ なんでもOK。#6~#12
各種ウエットフライ、ウーリーガバー、ウィーリーバガー、ウィッグルバガーなど。エッグフライも。

仕掛けは3タイプ
●フローティングライン(ショットリグ)
リーダーにかみつぶしオモリ(大~大大・ガン玉なら3B~5B)をフライの上40cmほどの場所に付ける。
浅く急流なのでフライだけ沈ませるためにオモリを使う。
アラスカのニジマスを釣るときのショットリグ(おもり仕掛け)と同じ。ちょっと投げにくい。軽いラインだとロールキャストしてもオモリが浮き上がらない。
●フローティングライン(ウキ釣り)
リーダーに中通し式のウキを付け、ティペットの先にサルカン(スイベル)を付け、その先にショックリーダー(ハリス)を20cmほど付ける。スイベルは4番を基準に流れの速さによっては、ガン玉を噛ますか、大きめのスイベルに交換する。
●シンクティップまたはフローティングライン+シンキングリーダー
シンキングリーダーはリオか、ビジョン、エアフロのポリリーダー・エキストラファーストシンキング5フィート。これにフロロカーボンティペットを30cm繋ぐ。
瀬に出ていないトロ場でロールするような群れの中を釣るときはこの仕掛けが有利。
ルアータックル
ブラックバスのライトアクションか、トラウトの本流タックル。相手は50cm上というのを前提に。
ライン8ポンド~12ポンド(2号~3号)
ルアー
3~10gのスプーン(シングルフック)
・ダンサー、チヌーク、バックス、ミュー、管スプーンなど
3~7cmのミノー
・CDラパラ3cm~5cm。パニッシュ55、X55、流6cmシンキングなど
5g前後のスピナー
・ブレットン、アグリア、SCスピナーなど
ジグヘッド フックサイズ#2~6 1~2gぐらいでマラブーのシェニールを巻いたクラッピージグみたいなもの。
スプーンの後ろにトレーラーでフライを結んでもよい。

ソルトウォーターゲーム
ファミリーチャーターして相模湾を楽しむ

ソルトウォーターゲームのコーナーでも書きましたが、相模湾のオフショアゲームは家族でも楽しんでいます。
特に息子たちにこの釣りを経験させることは、親としての誇りです。長男も、次男も幼稚園年長の時から船に乗ってます。
「酔わない。」 これは得だと思います。
海上でいい出会い、トビウオが飛ぶ、クジラが背中を出す、シイラの群れに遭遇する、サメが背びれを出している、などなど日常生活ではあり得ないこと、そしてそれはべつに家族でなくても十分に感動すること、が家族と一緒に味わえるのです。
相模湾ではこのクラスのキメジが回遊する年もある。
このキメジは5,8kg。
長男が中1のときに釣ったキメジは7.2kgだった。これも相模湾。
エサ釣りができることが長井の漁船をチャーターする意義でもあります。このシステムはファミリーフィッシングでの大物釣りを可能にしてくれました。
家族以外にも友人は誘いますが、他人ばかりの乗合船と異なりメンバーはみんないい仲間。
ですから子供たちに大物が掛ったらロッドを上げて釣りを中止し、見守ってくれます。
長男(当時中2)のキハダは40分のファイトの後、尻尾をサメにやられた。しかし20kgあった。とっても美味しかった。
2008年の巨大キハダも長男と一緒に楽しみました。
残念ながら長男の魚はヒットしてから40分後にサメに尻尾をかじられて上がってきましたが、それでも20kg。トロや背中の赤身は残っていましたので、さばいて美味しく頂きました。
長男が「お父さん、サメにやられてよかったよ。」とあとでぼそっと言いました。何を消極的なと思ったので
「どうして?」と問うと
「もし、やられてなかったら、ラインを切られていたかも知れないし、切られなかったとしても上げるまでもっと時間が掛かって、待っていてくれたみんなに迷惑がかかったかもしれないから。」
成長した長男を見て感無量の親ばかなのでありました。
家内が相模湾で釣った13,2kgのシイラ。JGFAの女性8kgテストライン公認日本記録に認定されました。
次男も小4でキメジ。これはまったく手伝うことなく、エサ付け、アワセ、ファイトを自力で行った成果。

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