仲間たち

. ミクロネシア・パラオの釣りに魅せられた奥山文弥が、約20年前に、同じような興奮を味わえる相模湾のソルトウォーターゲームに出会いました。そのゲームするために仲間を集めたいと結成しました。当時は若かったメンバーも年をとり、最近ではファミリーフィッシングも増えてます。名付け親はパラオのダイビングの神様、フランシス・トリビューン氏です。

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フィッシュ&フィンズ -FISH ’N FINS-

フィンズの考え方ポリシー

クラブのモットーは「自他共楽」。自分も他人も楽しく、幸せに釣りをしましょうという考え方です。

 また釣りに行ったときは「全員釣果」。1人が釣りまくるのではなく、その日の自然からの恵を一緒に行ったみんなで分け合いましょうと言う意味です。

 フィンズでは釣りを通じて、自然を通じて人間関係を良くし、自分自身も向上することを目標にしています。
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ルーツ

 フィッシュ&フィンズの名前は、パラオのダイビング&フィッシングサービスに由来します。1985年の3月、当時は季刊誌だったアングリングの特別派記者として、パラオに取材釣行した私は、ペリリュー島にて磯からのキャスティングに挑みました。

 そこでは無垢なロウニンアジたちは果敢にルアーに襲い掛かり、私はこのゲームの虜になりました。

 そのときにガイドをしてくれたパラオ在住の日本人、松風賢一さんと懇意になりました。

 パラオにはまった私は、その後何度かプライベートを含む釣行を繰り返しました。パラオはダイビングの絶好のスポットでもあります。ダイビングを&フィッシングを企画するようになり、そのとき松風さんにフランシス・トリビューン船長を紹介され、仲良くなりました。彼が偉大なるパラオのダイビング創始者であることはそのときにはまったく知りませんでした。

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 フランシスはカリフォルニア大学卒業後1972年にはパラオにスクーバ(SCUBA)ダイビングを持ち込みました、そして「フィッシュ&フィンズ」というサービスをオープンしたのです。彼はその後、パートナーとともに旧日本軍の撃沈戦艦などを30以上見つけパラオのレックマップも作成しました。

 私は1987年からIGFA(国際ゲームフィッシュ協会)ルールでゲームを始めようとジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)に入りました。そして1990年、クラブを創立しました。そのときに何か良い名前がないものかと考えたときに、ふと思い出したのがフィッシュ&フィンズの名前でした。
 早速フランシスに「日本でフィッシングクラブを作るけど同じ名前にしても良いか?」と聞くと、2つ返事でOK。それで今もこの名前があるのです。

 その後メンバーの多くはパラオに釣りに行き、海の魅力に魅せられ、ダイビングライセンスを取得。文字どおりダイビング&フィッシングのクラブになったのです。

 日本でオリジナルシャツを作るとき、現地へ着て行ったら、「俺にもよこせ」と言われるのが分かっていたので3Lサイズを作ったり、ビデオや雑誌の撮影に付き合ってもらったり、ダイビング中の遭難者の救助をともに行ったりと、友人としても思い出深い付き合いがありました。
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 その後の1998年、彼はダイビングサービスをリタイアしました。ちょうどその頃から私もパラオ通いが薄くなり、付き合いは疎になってしまったのが残念です。

 しかし、パラオでのトレバリーのキャッチ&リリースなど、積極的にスポーツフィッシングの精神を、ともに育ててきた友、フランシス・トリビューンのことは一生忘れることはないでしょう。

 フランシスと共演したビデオは「スーパーソルトウォーターゲーム・パラオ、ヤップ編」です。私たちがジョークを言い合うシーンなどが収録されています。ぜひ見てください。

当時は5人でスタートしたフィッシュ&フィンズですが、今ではメンバーも増えました。毎年入れ替わりもありますが、30人を超えました。私のわがままな性格を理解している良い人ばかり集まっています。

DSC00215.jpg相模湾のキハダ

主な活動場所と対象魚

毎月一回の釣行会「奥山塾」は交際範囲を広げるため、東京海洋大学のフィッシングカレッジと一緒に行っています。

12月 シーバス忘年会

 東京湾の遊漁船にてシーバス(スズキ)をルアーで狙います。この日はタグ&リリース(釣った魚に標識を打って逃がす)をした3尾の総長で、競技をします。
メンバーそれぞれが得意な釣りがあり、個人的に多様な場所へ出かけています。

1月 トラウト新年会

 管理釣り場・開成フォレストスプリングスにて釣りとお食事会をします。この日は飲むので電車で行きます。

7月・8月 相模湾シイラ釣り例会

散水機付きの遊漁船をチャーターして、相模湾の沖にシイラを求めて出撃します。2008年の例会では、シイラではなく、マグロ例会になりました。相模湾に大量に回遊したキメジ(小型のキハダ)、カツオが連続ヒットしました。
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その他

4月  ヘラブナ例会
6月  ナマズ、ストライパー例会
9月  カツオ例会
10月 マグロ例会
12月  ワカサギ例会
などをフィッシングカレッジの釣行会と合同で、行っています。フィンズのメンバーは他人に気配りをするので、釣行会に参加した初心者から絶賛されています。

普段の活動場所は

相模湾、東京湾、多摩川水系、相模川水系、荒川水系 が多いのですが、遠方の会員もいますので、それぞれに地元の釣りを楽しんでいます。


DSC00211.jpg相模湾のカツオ

フィンズレコード


ここではフィンズのメンバーが釣った大物たち。他のページの写真とダブルかも知れませんが、特に日本記録になるような魚もご紹介します。一気に掲載は無理ですので徐々にやって行きます。ご期待ください。

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東京湾でスズキ85cm、4,55kg。女性6kgテストライン(約3号)クラス。おしくも更新されてしまいましたが未だにフィンズ女性記録。

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清水港でクロダイ51cm、2,3kg。女性4kgテスト(約2号)の日本記録。私はこの時点ではまだ50cmオーバーもクロダイを釣ったことがアリマセンでした。

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80cm、6,9kgのコイは多摩川支流の浅川で。なんと2kgテスト(約0,8号)のラインで釣ってしまった。


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ジュニア日本記録にも認定された多摩川のコイ9,8kgは、量販店の格安ロッド&リールで釣れました。

フィッシュ&フィンズにはフライフィッシングの達人が多くいます。海ででマグロやシイラを狙う人、キャスティング競技会に出場する人、カナダまでスティールヘッドを狙いに行く人、そして超小型フライ、ミッジを使いこなす人などなどです。
 しかしみんな肩ひじ張らず、マニアックになりすぎず、仲良く釣りをしています。フライを自ら製作する達人もいて巻いたフライを分けてもらったりして技術向上に努めています。

 もともとフィンズは、夏の相模湾のオフショアゲーム(沖の釣り)を行うために結成されたクラブです。
 相模湾にはシイラや、カツオ、そしてマグロも回遊します。メンバーが釣り初心者の友達を誘って来てもしっかり釣らせます。そしてこの釣りにはまったら、「一緒に楽しもう。」とクラブへの加入を勧めます。ですから一般公募はしていません。
 マグロはメジと呼ばれる5kg以下の小型サイズが多いのですが、地球温暖化の影響か、2007年からは30kgを超えるサイズも登場し、みんな喜びと驚愕を同時に味わっています。

 メンバーみんながそれぞれ得意な釣りを持っていたりするわけではありません。サークルのように集まったときだけ釣りをするという方もいます。
 でもそれでいいんです。つわものばかり集まると、他人への配慮、人生について考える余裕がなくなり自他共楽でなくなってしまうからです。
 初心者の指導はいやだ。と去っていった人もいますが、教えることによって相手が喜び、自分も幸せになることを私たちは望んでいます。発足当時は若者ばかりでしたが、今は所帯を持ち、家族がいるのです。みんなで楽しみましょうという釣り会をフィッシング・カレッジの釣行会と合同で開催しています。そこで知り合った方がメンバーになるケースも少なくありません。